変化朝顔の種をまきました。
昨年咲かせたものの種と、秋に植物園の変化朝顔展でもらった種です。
変化朝顔には、正木と出物があります。
正木は、種がとれるもの。つまり系統が確立されていて、同じ変化が楽しめるもの。
出物は種ができづらいため、系統保持のため変化の出なかった兄弟株を育てて、遺伝的に伝えていくしかないもの。
したがって大量に種をまき、葉などに変異があるものを残していくという非常に手のかかる方法です。
このことから、江戸時代の園芸家は経験的にメンデルの法則を知っていたのではないかとも考えられています。
経験則、えらい。
江戸時代には園芸ブームが何度も起こりましたが、朝顔もそのひとつ。
品種改良が重ねに重ねられ、花弁が裂けたもの、糸状の花弁のもの、茎が板状になるもの、矮性のもの…ともはや朝顔ではない形の朝顔、朝顔の色ではない朝顔までが作られました。(ぜひインターネットで検索して楽しんでください)
太平洋戦争の空襲でほとんど失われ、復元が不可能な品種も多いとききます。
有名なところでは九州大学で保持・研究が行われており、以前吉野ヶ里遺跡にいったとき、変化朝顔展をたまたまやっていたのに出会ったこともあります。
正木よりも出物のほうが変異が激しくて栽培が難しいようです。
昨年は出物は失敗。正木を4種類楽しめました。
今年も1種類だけ出物(昨年とは別の品種)なので…期待しよ。
みなさんも、朝顔の研究に、ひとつどうでしょう。
面白いですよ。
(五日市教室A)