【問】
10月27日、国際連合総会において「核兵器禁止交渉決議」が賛成多数で採択されました。
核兵器を禁止する話し合いを開始するための決議案に日本は〔ア賛成した イ反対した ウ棄権した〕。
【答】
イ反対した
核兵器禁止交渉決議は、即座に核兵器を禁止する条約ではありません。
将来的に禁止条約を設けるための話し合いを2017年に始めるための決議です。
現在の核兵器保有国が反対に投じる、あるいは棄権することは事前に推測できました。
ところが、世界で唯一の被爆国である日本が反対に投票したことは、世界中に、そして私たちに衝撃を与えました。
「核兵器保有国と非保有国の対立をさけるため」という政府の説明はもっともです。
一方で、日本がアメリカの核の傘(核兵器)に守られていることを考えると、アメリカに影響されたであろうことに疑いを隠せません。
この一件で、核に反対する日本やヒロシマのメッセージに重みがなくなるとすれば、とても悲しいことだと感じます。
今、世界中で反グローバリズムの動きが目立ってきたと思いませんか。
難民の受け入れを国民投票で拒否したイギリスはEUを脱退。
メキシコ移民の排除を訴えたトランプさんが次期アメリカ大統領に当選。
かつて世界恐慌の時代、自国の生き残りを図ったブロック経済(イギリス)やニューディール政策(アメリカ)のあとには第二次世界大戦が起きました。
花より団子、グローバリズムよりも自国の利益。
本音の部分では理解もできますが、社会においては理想や建前も大切なのではないかと思っています。
(横川駅前教室う)