【問】
日本の最も東に位置する島の近海でレアアースの大鉱床が発見されました。
この最東端の島を何といいますか。
【答】
南鳥島
南鳥島は本州から1800kmも離れた場所にある太平洋上の孤島です。
日本の領土で唯一、経済水域が他の島と接していないため、地図で見ると経済水域は南鳥島を中心とした円になっています。
この南鳥島の経済水域の範囲内でレアアースの一種であるスカンジウムが大量に発見されました。
スカンジウムは地面のあちこちにあるそうなのですが、鉄鉱石や銅鉱石のようにまとめて採掘することが難しい金属元素です。
そのため、安定して採掘することが難しく、世界的に品薄状態が続いています。
燃料電池や合金などに使用される元素であるため、今後さらに必要とされる量は増えていくと考えられています。
今回発見されたスカンジウムは、世界で年間に必要とされる量の約9900倍もあるそうです。
スカンジウムが大量に発見されたというのはとても良いニュースなのですが、大きな問題があります。
それは、発見されたスカンジウムが海底5,000メートルもの深海にあるため、今のところ利益の出る方法で採取することができないことです。
しかし、日本の経済水域では、スカンジウムの他にもメタンハイドレードやオイルシェールなどの海底資源が次々と見つかっています。
それらを利用できる技術開発に成功すれば、日本は資源大国になれるそうです。
日本の将来は明るそうですね。
(皆実教室F)