畑の一隅にアスパラガスが生えてくる。
当然、以前植えられたものだが、今はほとんど野良生え状態である。
雨が降った翌日にあっという間に伸びている。
中にはJAの品評会に出展か!?と思うほど結構太くて立派なものも出てくる。
これをほいほい収穫して、さっとゆでで食べてしまうと美味しいのです。
栄養剤にもある「アスパラギン酸」が入っている(はずだ)し。ジャーン。
しかし植物ってのはエライ、とつくづく思う。
野菜や果物、樹液という食品としてだけではなく、生薬としても用途は多彩、建築材・紙・さまざまな道具の用材・染料・観葉植物、バイオ関係各方面に至るまで、人類が受けている恩恵は限りなく大きなものがあると思うのだ。
そもそも地球に酸素のある環境を作った立役者だし、食物連鎖の基本になっている。
もっともっと植物に対して感謝の念を持った方がよいのではないか、と思いますね。
もちろん、何に価値を見出すか、は個人によって違っていいと思うけれど、人類の共通認識として必要な考え方だというふうに思います。
日本では第一次産業の割合がとても低い。
先進国の中では食料自給率が約40%と最低だ。
オーストラリアでは、職業が「農夫」だと言うと、尊敬の対象になるそうだ。日本ではどうか。
もっと国を挙げて第一次産業を興さないと、食糧自給のできない国の未来は暗いと思う。
…というわけで、教え子が「農学部に行く」とか言うのを聞くと、ちょっと嬉しかったりするのです。
(五日市教室A)