【問】
東京大学の医学研究所が人工知能(AI)を使って、がん患者の救命に成功したと発表しました。
使われた人工知能(AI)の名前を何といいますか。
【答】
ワトソン(Watson)
ワトソンはIBMが開発した人工知能で、アメリカのクイズ番組で歴代のチャンピオンを打ち破ったことで一躍有名になりました。
そのワトソンを医療診断に利用しようと、東京大学はIBMと共同でがんに関する2000万件もの論文をワトソンに学習させ、患者の遺伝子情報を入力して、患者の病気を特定することに成功しました。
診断に要した時間はわずか10分だったそうです。
莫大な情報を入力、そして処理できる人工知能ならではの能力と言えるでしょう。
ちなみにその患者はワトソンの診断を受ける前は治療が進まない状況であったのにもかかわらず、診断後は数ヶ月で回復し、退院するところまでになったそうです。
今回紹介したIBMのワトソン以外にも、Googleの人工知能「Deep Mind」を使って、がんの診断を行う病院が出てきたり、Microsoftも人工知能を利用して、がん細胞を消し去る方法を研究するプロジェクトを立ち上げたりしています。
今後はがんのみならず、さまざまな病気の診断にも人工知能が使われていくことでしょう。
そして近い将来、病気の診断は人工知能がすべてやってくれる時代がやってくるのかもしれませんね。
(アイル代表)