【問】
先月沖縄県で世界最古となるある物が発見されました。そのある物とは何ですか。
【答】
釣り針
沖縄県南城市にあるサキタリ洞遺跡から見つかったのは約2万3千年前の釣り針だそうです。
5年生のみなさんが少し前に学習した旧石器時代になりますね。
幅1.5㎝、材料は貝。
石などで磨いて加工したのではないかと考えられています。
あわせて未完成の釣り針も出土しています。
近くの八重瀬町(当時は具志頭村)からは、1970年に1万8千年前の人間の全身骨格約7体分が発見されています(港川人)。
周囲が石灰岩の多い地形であったため、骨が保存されやすかったということも大きい理由だそうです。
今回の発見がなされたサキタリ洞からも、約1万2千年前の人骨の断片が見つかっています。
釣り針の形は現在のものとほとんど変わりません。
いにしえの人々が背を丸めてせっせと貝を磨いて釣り針をつくっている姿を想像すると、何ともいえませんね。
途中で割れて、「クソッ(当時の言葉で)」とか言ってたんでしょうかね。
作成が上手な人は「匠」あつかいされてたんでしょうか。
想像すると楽しくなってきますね。
(五日市教室A)