気になるニュース283回「憲法改正の発議」

【問】

7月10日の参議院選挙で、憲法改正の発議に必要な条件が整いました。
憲法改正の発議には、各議院総議員の〇分の〇以上の賛成が必要です。〇にあてはまる数字を答えなさい。

【答】

3分の2

7月10日、参議院選挙が行われ、自民党、公明党などの憲法改正に賛成する「改憲勢力」が参議院議席の3分の2を確保しました。
「改憲勢力」は衆議院議席でも3分の2を確保しているため、憲法で定められている憲法改正の発議の条件が整いました。

・衆議院:475名 (自民党+公明党:326議席)
・参議院:242名 (改憲勢力:161議席)

もし、国会で発議されれば、憲法を改正するかどうかを決める最終判断である国民投票が行われます。
国民投票の投票権は18歳以上の日本国民です(投票日が平成30年6月20日までは満20歳以上)。
憲法改正案に対する賛成の投票の数が過半数をこえたら、国民の承認が得られたとみなされます。
憲法を改正するところが複数あったら、それぞれの改正案ごとに一人一票投じます。

日本国憲法はこれまで改正されたことがないため、環境権やプライバシー権などの新しい人権が定められていません。
また、第9条の解釈についても長年議論されてきました。
アイルに通っている皆さんが投票できるようになるのはまだ先のことですが、自分だったらどう判断するかを考えてみてくださいね。

(皆実教室F)