気になるニュース第261回 「国際化する感染症」

【問】

世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と発表した、ブラジルなど中南米を中心に流行している感染症は何ですか。

【答】

ジカ熱

ジカ熱は、ウイルスを持っている蚊に刺されることによって起きる感染症です。
現在中南米で流行しており、アフリカや東南・南アジアなどでも患者が確認されています。
発熱や発疹が主な症状として表れますが、軽くすむ人もおり、自覚症状がないケースすらあるので、重篤な病気ではないように見えます。

が、頭が極端に小さい子どもが生まれる「小頭症」の原因ではないかと疑われており、妊娠中の女性はブラジルへの渡航自粛が呼びかけられています。
深刻な発育障害が残ったり、幼少時に死亡したりすることもある神経疾患で、ブラジルではこの半年間で2400人を超える小頭症の新生児が確認されているとのことです。
今年はリオデジャネイロでオリンピックが開催される年。
各国への伝染が心配されます。日本も例外ではありません。

最近では鳥インフルエンザやエボラ出血熱などが記憶に新しいところです。
世界が狭くなった現在、さまざまな感染症や伝染病への対策も今まで以上に必要になってきている気がします。

(五日市教室A)