5年生のみんな、
2週間かけて「助詞」を勉強してきたわけだけど、少しは理解できたかな?
今回は、授業ではあつかわなかった、少々古い助詞を紹介してみよう。
その助詞とは…「かも」。
鳥の「カモ(鴨)」じゃないよ(笑)
ちょっと次の短歌を読んでみようか。
(例文1)山の上にたてりて久し吾(われ)もまた一本の木の心地するかも (佐佐木信綱)
注目するのは「かも」なので、そこまでの意味をわかりやすく述べると、
「山の上に立ってじっとしていると、自分もまた一本の木になったような心地がする」(プラス「かも」)
というところだろう。
さて、この「かも」の意味を考えてみるよ。
現代では、「かも」というと、次のような使い方をしている場合が多いよね。
(例文2)それならなんとかできるかも。
この「かも」が「かもしれない」の「かも」であることは、なんとなく想像がつくよね。
ではもう一度、(例文1)の短歌にもどってみよう。
もしこの「かも」が「かもしれない」の意味だとすると、歌としてつまらなくなってしまうのが分かるかな?
「山の上に立ってじっとしていると、自分もまた一本の木になったような心地がするかもしれない」
おいおい、するのかしないのか、はっきりしろよ、みたいな(笑)
そう、歌としては、「自分がまるで木になったみたいだ!」っていう感動を詠んでいるわけだから
「山の上に立ってじっとしていると、自分もまた一本の木になったような心地がするなあ」と読みたいところ。
つまり、この「かも」は、「~だなあ」っていう感動(詠嘆:えいたん)を表す、というわけだ。
ちょっとは分かってきたかも?(笑)
(己斐教室S)
××××
アイルでは、全学年・全クラスとも授業体験・見学をお待ちしております。
お気軽にお問い合わせ下さい。
フリーダイヤル 0120-535-576(平日11:00~20:00)
送信フォームからの資料請求・お問い合わせは、こちらをクリック。
××××
ご意見・ご感想などございましたら、本記事コメント欄に、メッセージをお寄せください。
なお、お書き込みいただいた内容は、本記事コメント欄には反映されませんが、今後の記事の参考とさせていただきます。