畑のありんこ(425)

ヒヤシンスあっというまに如月に入りました。
毎年1月はあっという間に過ぎていきます。
1月往ぬる、2月逃げる、3月去る、とよく母親が言っていました。(1月は地方によって「行く」とも「往ぬ」ともいうらしいですね。)
少し落ち着いたら、果樹の剪定や野菜の植え付けを始めます。

よい実をみのらせるには、それだけの準備や手間が必要だとつくづく思います。
今必要なことをしておかないと、あとではどうにもならないことが結構多いです。
植物が好きという人から、「せっかく伸びようとしている枝を切るなんて」と言われたこともあるのですが、切らないとうまく花が咲かなかったり葉がしげり過ぎたり、実が充実しなかったりするわけで、自然の状態ではない分、それなりに手を入れてやらないとかえって状態が悪くなることも多いのです。
植物に勝手な感情移入をしているのでしょうけれど、別に憎くて切っているわけでなし、栽培する側にだって愛情はあるんですけどね。
ただ、目的が観賞だったり収穫だったりするということで。
農家さんほどではないですが、一応全部自分の子どものように感じています。決してしゃべりませんけれど。
庭にある木の何本かは家庭を持つよりだいぶ前からのものですし。

花が咲き、実をつけると、そりゃあうれしいもんです。
うまくいかない時は、やはり悲しいものです。

長い目と、必要な手間。
ここに、確かなものがある気がしています。

庭の一隅でヒヤシンスが咲き始めていました。
新しい春がきます。

(五日市教室A)