【問】
2000年代後半からアメリカで生産が急増した、地中深くの頁岩(けつがん)層に含まれる資源とはなんでしょうか。
【答】
シェールオイル
2016年になっても石油価格が下落し、1月12日には1バレルあたり30ドルを割りこみました。
これは実に12年ぶりの安値とのことです。
こんなに値段が下がった理由のひとつに、シェールオイルの存在があげられます。
これまでは、地中深くに存在し、それを取り出すことに費用がかかるため、なかなか開発がすすみませんでした。
しかし、近年掘り出す技術が進歩したことで、一気に生産量が増え、2014年にはアメリカがサウジアラビアを抜いて世界一の産油国となりました。
そのため、40年ぶりに石油の輸出を再開することにもなりました。
さて、石油の値段が下がることは、電気代やガソリン代が安くなり、企業の利益も増えるため、短期的には日本にとっては良い影響が多いのですが、もともと下落した原因として、中国をはじめとする新興国の景気が伸びなやんでいることがあり、一方でサウジとイランが断交することなどによって生産調整ができないことなどもあって、今後、世界の景気が悪くなることも今後考えられます。
そうすると、当然日本にもその影響がおよびます。
この資源のことひとつをとっても、世界中の国々は、あらゆるところでつながっていて、よい事もそうでないこともお互いに影響しあっていることがよくわかりますね。
(皆実教室T)