気になるニュース255回「すべての国が」

【問】

すべての国が温室効果ガスの削減に取り組むことになった、1997年の京都議定書以来の新たな枠組みを何といいますか。

【答】

パリ協定

1997年の国連気候変動枠組条約の締約国会議(COP3)で採択された京都議定書。
この議定書では、先進国のみが温室効果ガスを削減する義務を負っていました。
目標となる数値もそれぞれ決められていました。
しかしその後、アメリカ合衆国やカナダが途中で離脱したり、このとき削減義務を負っていなかった中国やインドが大発展をとげ、温室効果ガスの一大排出国となるなど、新しい枠組みが求められていました。

温暖化が進行し、世界の平均気温はかなり上がってきています。
産業革命前と比べると、1℃近くの上昇だそうです。
パリ協定では、すべての国が参加して、気温上昇を低くおさえるために努力をしていくことが決められました。
日本は2030年度に2013年度と比べて、26%減少させるという目標を掲げました。
が、この目標は自主目標で、達成できなかったからといって罰則があるわけではないため、効果を疑問視する声もあります。

しかしこういった話し合いすらなされていない状況が続いたことを考えると、やはり前進と考えたい。
ゆっくりとしか変化できないでしょうが、変わると信じたい。
地球が現生生物の生息に過酷な環境になる前に何とかしたい。
私も、できることをし始めています。

(五日市教室A)