【問】
アメリカのニュース雑誌「TIME」が、2015年に世界で最もニュースに影響を与えた「今年の人」として選んだ人物は誰ですか。
【答】
アンゲラ・メルケル(ドイツ首相)
年末はあらゆる方面から「今年の〇〇」が発表されますね。
今年の漢字は「安」。
グーグル検索数は「イスラム国」。
カー・オブ・ザ・イヤーは「マツダ・ロードスター」!
そして、2015年最後の「気になるニュース」に登場していただくのは、第8代ドイツ連邦共和国首相の「アンゲラ・メルケル」さんです。
彼女の首相の就任は2005年。
当時は女性初であることや若さばかりが話題で、日々のニュースを賑わすほどの影響力のある人物とは思ってもいませんでした。
「お、この人はなかなかのリーダーかも・・・」と感じたのが2011年のこと。
3月11日の東日本大震災で世界が原子力についての意見を交わす中、彼女は5月30日の時点で「ドイツ国内全ての原子力発電の閉鎖」を発表したのです。
もともと「原子力推進派」だった彼女があっさりと意見を変えたことがかっこいい。
また、電気料金が2倍近くになったとは言え、安全を最優先した政策に納得するドイツ国民もかっこいい。
2015年には、借金だらけのドイツ財政を建て直し、国債発行ゼロを成し遂げました。
もちろん、節約生活に理解を示した国民の忍耐も忘れてはいけませんね。
そんなメルケル首相が今、「難民問題」で大ピンチです。
難民大量受け入れの理想を掲げる首相に対し、国民がこれ以上の我慢を強いられることに不満を示しています。
難民対策・自動車産業でドイツが揺らげばEUが揺らぐでしょう。
2016年はヨーロッパで大きな動きがありそうです。
(横川駅前教室う)