【問】
11月24日に初めて商業衛星の打ち上げに成功した国産ロケットの名前を何といいますか?
【答】
H-ⅡAロケット
H-ⅡAロケットは2001年の試験機1号機の打ち上げ以来、29回の打ち上げ中28回の成功を重ねている信頼性の高いロケットです。
このロケットを使って、日本は商業衛星などを打ち上げるビジネスへの参入をもくろんできました。
しかし、コストと地理的条件によって欧米やロシアに後れをとってきました。
衛星を打ち上げるには、打ち上げ場所が赤道に近い位置にあるほど有利なんです。
それは衛星が赤道の上空を回るという理由からなのですが、北緯30度の種子島宇宙センターから打ち上げると、衛星の軌道に乗せるのに衛星自身の燃料を使いすぎてしまうという欠点があったのです。
結果、衛星の寿命が短くなってしまうのですね。
今回のロケットは、ロケット自体の飛行時間を大きく延ばすことで衛星の負担を軽くすることができるようになったということで、これからの衛星打ち上げビジネス参入に大きな期待が寄せられるようになりました。
技術で欠点を補うという日本ならではの方法を、これからも見守り続けたいですね。
(S)