気になるニュース242回「〇〇を乗せて飛ばそう」

【問】

2015年7月、改正航空法で以下のように定義されたものの名前を答えなさい。
「人が乗ることができない構造の飛行機器のうち、遠隔操作や自動操縦により飛行させることができるもの」

【答】

ドローン

小型のヘリコプターのような、また、ハチのような愛嬌のある姿ですっかりおなじみになったドローン。
かつてラジコンヘリが高嶺の花であったおじさん世代には、ただただ単純に「面白そう、欲しい」と思えてしまいます。
そんなドローンですが、もとはと言えば軍事目的で開発された無人飛行兵器。
イラク戦争などでは殺人兵器として実戦に投入もされています。
暗い生い立ちをかかえたまま、今私たちの身近な空を飛んでいるのです。

さて、その一般化に伴って、案の定、ドローンの背負う宿命どおりの悲しい事件が増えています。
修復を終えたばかりの世界遺産・姫路城に個人的な撮影目的のドローンが衝突したのはつい先月のこと。
もし衝突したモーターから火花が出ていたら……と思うとゾッとします。
また、4月には、放射能汚染土を搭載したドローンが首相官邸めがけて飛ばされました。
アメリカ・ホワイトハウスでも、またしかり。
後の例は、いわゆる「テロ」と同じ使われ方と言えるでしょう。

せっかく身近になったドローンに、このまま「悪」のレッテルが貼られてしまうのはもったいないですよね。
災害救助や宅配業務など、有効な利用法も検討されています。
資料を持ったドローンが飛び交うオフィスなんかも夢があると思いませんか。
私個人の意見としては、日本の得意技術「ペット化」もぜひお願いしたい。
呼べば飛んできて肩にとまる。
ペッパーのようにお話しもして、ポストに手紙も運んでくれる。
フム、少し老後が楽しみダナ。

(横川駅前教室う)