【問】

4月1日より健康に関係する食品の表示制度が変わりました。
この新しい制度を何といいますか。

【答】

機能性表示食品制度

機能性表示食品制度とは、商品が体にどのように良いのか表示するやり方についての制度です。
CMなどでよく見かけるトクホ（特定保健用食品）のような「体にいい」機能性を、企業の責任のみで表示できるようになりました。

これまでにあったトクホは消費者庁による厳しい審査があり、時間と費用がかかるため、申請できるのは大企業に限られていました。
これに対して、「機能性表示食品」は国の審査がなく、販売する60日前までに消費者庁に届け出るだけで済むので、トクホの認定を受けることができなかった中小企業にも可能性が広がります。

骨を健康に保つミカン、目の健康維持に役立つホウレンソウといったこれまでの違った形での売り方ができるようになります。
ただし、病気の治療や予防についての表示は認められていないので、「髪が増える」、「高血圧の人に」、「肌が白くなる」、「脂肪が減る」、「シワがなくなる」といった表示はできません。

新たな制度で産業が成長する可能性が生じますが、一方で表示に嘘がないかをしっかりチェックして「食の安全性」をどうやって保つのかがこれからの課題となります。
夏ごろには機能性表示食品が店に並びますので、これまでとの変化をぜひ確認してみてくださいね。

（皆実教室F）