菜の花をスーパーでも見かけるようになってきました。
うちのはまだ生長途上? ですが、食べ始めてます。
春のほろ苦さを楽しめる、旬の残る野菜ですね。
千葉、香川、徳島、高知と温暖な気候の地域で生産が多いです。
植物は自らの体を守るために昆虫忌避成分や苦味成分を持つようになったと考えられています。
クスノキから作られる樟脳や除虫菊の蚊取り線香などはそれを利用したものですね。
通常の植物にも固有の苦味や毒性を含むものが多く、その特定の物質を何らかの方法でクリアする方法を入手した生物がその植物をせっせと食べている、という構造になっているらしいです。
動物の側からいうと、苦味の味覚は毒物の有無を知るために発達したと考えられています。
ただ草食動物はやや鈍感らしく、植物を大量に食べないといけないために多少の苦味は許容せざるを得ない、という進化をしたらしい。
類人猿は多種類の食物を食べることで、同じ食物を大量に摂らないように発達している。そうすると毒物を一気に体内に入れずに済みますもんね。
いろいろなものを食べる、というのは類人猿の生存戦略だったわけです。
苦味は大人になるにつれておいしい味に変わっていく人が多いといいます。
これも体が大きくなって、多少毒性への耐性がつくからだ、という説明もできそうです。
娘が小さいときに、好きだったので銀杏を炒って食べさせてましたが、あとで幼児は数粒でも中毒を起こすことがあると知って焦りました。
いろいろ知らないとこわいですね…
菜の花はおいしいです。
(五日市教室A)