紅葉が美しい季節が続いていますが、庭のブルーベリーも赤くなっています。
花と実と、そのあと紅葉となかなかに楽しめる植物です。
さてなぜ紅葉して、落葉するのか。
緑色だった葉も、日照が減るとクロロフィルが分解されると同時に、葉柄のつけねの部分に水を通さない離層という部分ができます。
葉に残った糖分から今度はアントシアンという赤色の色素が作られます。
植物によって色は異なりますが、まとめて紅葉と呼んでいます。
落葉は今度はその離層から葉がぽろっと落ちて起こるわけですが、これも乾燥した冬に葉をつけたままだと水分がどんどん蒸散してしまうことから身を守るためだとも考えられています。
目に美しい紅葉も、感傷をさそう落葉も、生物としては生き残り戦略の一つであるわけです。
春にむけて充電の期間ともいえるでしょう。
まさに今の6年生は入試に向けてさまざまなことを蓄積中…の日々ですね。
春の開花が願うものであるよう、大切に過ごしてほしいです。
4・5年生のみなさんは身近な現象に目を向けて小さな体験を増やしてください。
紅葉も山のほうが早いこと、なぜ紅葉しない木があるのかということ、さらには季節にあわせて動物が暮らしぶりを変えていくこと…などなど、話はいくらでもふくらみます。保護者の方の協力もあればさらに話は広がるでしょう。
身の回りには不思議な、面白い現象があふれていますよ。
これは「理科」が好きになる、根本の方法であるように思います。
(五日市教室A)