チャンネルアイル26号

26icetea.jpg■ちょっとした学習の工夫を
◇「もう全部終わった」「やることがない」という言葉
5月~6月にかけて、保護者の皆様とは懇談やクラスミーティングを通じて、いろいろなお話をさせていただきました。
その中で、気になったお子様の言葉をひとつ採り上げてみましょう。


皆様のご家庭におきかえてお読み下さい。
COMPASS(到達度確認テスト)を終えた土曜日の夜です。
夕飯を終えた後、勉強部屋に入ったA君は1時間もしないで、リビングにやってきました。
「もう、おりてきたの?」とはお母さんの言葉です。
「うん、もう全部終わったよ。やることがないんだ」
A君はそう言ってテレビをつけようとします。
日頃、COMPASSの得点が平均点をこえたりこえなかったりという状況をよく知っているお母さんは、思わずカッとなるのですが…。
◇未消化部分を自覚させる
こういう場面が繰りひろげられるご家庭は、少なくないのではないでしょうか。
実際には、もちろんA君が積み残している課題はたくさんあります。
とはいえ、A君が心の底から嘘をついてごまかそうとしているわけでもありません。
少なくとも、宿題(SignPost)や復習課題をさぼっているわけではないのですから。
要は未消化部分の洗いだし作業が弱いので、ざっと目で追うだけの復習になっているだけのことです。
だから、ここでお母さんが一方的に強くしかってしまうばかりだと、いつまでもA君は受け身のままで「やらされる」学習に終始してしまいます。
では、どうすれば良いのでしょうか?
そのひとつのヒントとして、「自分が消化できていないことを自覚させる」ことがあげられるでしょう。
A君にしてみても、課題がきちんと明示されていれば、それを無視することはないと思います。
◇未消化ボックスを用意する
「自分が消化できていないことを自覚させる」ためのひとつの方法としては、「未消化ボックス」を設置するのもいいでしょう。
A4のプリントが入るくらいの蓋のない箱が良いでしょう。
各Termの学習を進めていくなかで、復習の必要があるプリントなどをその箱に放り込んでいくのです。
「もう一度見直さなきゃ!」「これはあと一度は解いておく必要があるな」…その程度の感覚でかまいません。
テキストの問題であれば、「算数WIN1何ページの問5」といったメモにする方がいいと思います。
また、質問事項を気づくたびに入れておいて、通塾日に持っていけば、質問し忘れも防ぐことができますね。
こうして、2週間のTermを過ごしてみると、これまでいかに課題を見過ごしてきたかが実感できるのではないでしょうか。
◇「考える学習」を目指そう
この件に限らず、WIN―SignPost―COMPASSと、かなり厳密に学習システムが定まっている塾の学習においても、まだまだ工夫の余地はあると思います。
そして、こういう工夫の積み重ねが「やらされる学習」から「考える学習」にもつながってくるわけですね。
「こんなことをしてみている!」「こういうやり方が役立った」といった学習の工夫があれば、ぜひ皆様、お知らせ下さい。
■外部生向け「夏期のご案内・入会ガイダンス」について
外部生向けの夏期特別講座・夏期講習(本科クラス)のご案内を、ホームページ
にアップしています。
内部生の方にも、ご紹介カードならびに外部生向け案内書をお配りしました。
ご兄弟(弟妹割引の特典がございます)や、知人・友人の方にお知らせいただけましたら幸いです。
なお、定期的に開催している入会ガイダンスでも、夏期の説明をあわせて行ってまいりますので、どうぞお気軽にご参加ください。
次回のガイダンスは、7月12日(土)13:00~各教室にて開催予定です。
××××
-後記-
梅雨の晴れ間に外に出てみると、夏が近づいているんだなあ、と思いました。
もともとは、こういう梅雨の晴れ間を「五月晴れ」といったそうですよ。
(T)