気になるニュース281回「なつかしい響き、ジーセブン」

【問】

各国のリーダーたちが一年に一度集う「主要8カ国首脳会議」は通常「G8」や「サミット」と呼ばれますが、今年は「G7」と呼ばれています。
不参加となった国はどこですか。

【答】

ロシア

まず、中学受験に必要な知識として、「主要8カ国首脳会議」(以下、サミット)についての確認をしておきましょう。
サミットは各国の大統領や首相などのリーダーが集い、国際社会の問題点について話し合う会議です。
1998年以降は「日本・ドイツ・イギリス・イタリア・フランス・ロシア・アメリカ・カナダ」の8カ国が参加するため、「G8」と略されます。
参加国が順番に開催地となるため、2008年「北海道・洞爺湖サミット」に続く日本開催は2016年に予定されています。

では、時事問題にまいりましょう。
本来2014年のサミットは6月にロシアのソチで開催されるはずでした。
しかし、3月にロシアがとなりの国ウクライナのクリミア地方を自国に編入したことにG7各国が猛反発を示しました。
その結果、G7各国はソチサミットをボイコットし、急遽ベルギーのブリュッセルで独自にサミットを開くことを決めたのです。

「国際法に違反した領土変更だ」というG7の主張と、「クリミア地方の住民の意見だ」というロシアの主張のどちらが正しいのかを、この場で決めることはできません。
でも、ひとつ気になることは、「サミットってなに?」ということです。
国際社会の問題点を話し合うからこそ、また、主義主張が食い違うからこそ、8カ国そろって話し合えばいいのにな~と思われます。
とある漫画家が、「戦争」の対義語は「平和」ではなく「話し合い」だと述べていましたが、まさにぴったりの状況です。
ついでに、「二度いい風呂垢(日独伊英仏露米加)」と語呂あわせで教えてきた塾講師の立場も少しは考えてほしいものだなあ・・・と(笑)。

(横川駅前教室う)