最近、2人の友人それぞれから相談を受けました。
2人とも既婚者で、今年小学校に入る子どもがいるのですが、ここでは仮に友人Aと友人Bとしておきます。
友人Aは、「子ども【だから】仕方ないと思うんだけど……」
と言い、
友人Bは、「子ども【であっても】ダメだと思うんだ」
と言いました。
2人ともそれほど深刻な様子ではなく、ただ自分の子どもの様子と塾に来ている小学生との違いはどうなんだろう、という趣旨の会話だったので、内容自体は当たり障りないものでした。
私が気になったのは、【 】で囲んだ部分です。
【子どもだから】仕方ないで済ませる部分と、【子どもであっても】ここは見逃せない、とする部分の線引きは、ご家庭によって十人十色でしょう。
個人懇談をしていても、そこには様々なケースがあります。
そこにはご両親が自分のお子さんを思って子育てをされている様子が見え、私のような自分の子どもがいない身としては、生徒たちとの会話をする上で参考にさせていただいている部分もあります。
ただその中で、私が個人的に、中学受験に向けて勉強する上でご協力いただきたいな、と感じたのは、人の話をきちんと聞く姿勢です。
相手が話した言葉の中に聞いたことがない言葉が入っていて、それが理解できないからその意味を問い返した際に、わかりやすい言葉に言い換えてあげるのは、【子どもだから】当然のことだと思います。
ただ、話をしている最中に、そもそもぼんやり聞いていて同じ事を何度も聞き返すのは、【子どもであっても】あまり良いことではないように思います。
授業でも、社会の説明をする際に、こちらが説明する内容で言葉の意味を知らなくて聞いてくる生徒は、語彙力という意味では学習の余地があるのでしょうが、社会の内容はきちんと頭に入っています。
逆に、語彙力は万全でこちらの言うことはわかっていても、「え、今の言葉って線を引くの? 囲むの?」と聞き返す生徒の方がCOMPASSでは苦労していることもあります。
聞き取る力が数値化されるのは、修道のCTや、県立の適性検査くらいですが、見えない所で効果的な学習になるかどうかの鍵の1つになっているように思います。
【子どもだから】、勉強以外の習い事や遊び時間は大切なことです。
ですが、【子どもであっても】人の話を聞くことの大切さは疎かにしてはいけないと思います。
むしろ【子どもだから】こそ、遊び時間を確保するためにもメリハリのある学習をしてほしいですね。
(五日市教室T)