それでもI will be…(271)

■何たって理科 その3

家庭の台所にも理科の勉強材料が山のように転がっています。
たとえば、理科の学習の中に「水のふっとう」があります。
皆さんはお湯が沸く様子をじっくり見た(観察した)ことがありますか? 
温度が高くなってくると音を伴って小さな泡が見られるようになります。
その後、なべ底からゴボゴボと大きな泡が立ちお湯が沸きあがってきます。
授業では最初の小さな泡が「空気」で、沸き立っているときの大きな泡が「水蒸気」だと勉強しています。

じつは、関連したことが後につながっていきます。
最初に出てくる小さな泡が「水に溶けていた空気」です。
水の温度が高くなると溶けきれなくなって出てくる、つまり気体は温度が高いほうが溶けにくく、温度が低いほうがよく溶けているということです。
これは、気体が溶けた水溶液である炭酸水・塩酸・アンモニア水などにも共通して言えることです。
温かい炭酸飲料がほとんどないのもうなずけますね。(ちなみにコカコーラからはホットジンジャーエールが出されています)

サラダにドレッシングをかけると色が変わることがありますよね。
よく見ると、レッドオニオン、赤カブ、赤キャベツなどにビネガーの入っているドレッシングの組み合わせです。
ビネガーというのは、酢のことですから、酸に植物の赤色色素が反応して色が変わるというわけです。
6年生は授業で、紫キャベツ液の色の変化を赤紫ぃー(赤・紫・黄)で覚えていることと思います。
これと同じようなことは、葡萄ジュースに炭酸水を入れてみても確認できますよ。
ただし、本物の葡萄ジュースでないと変わらないことがありますが…

台所には、薬品と共通のものがいくつかあります。
塩化ナトリウム(食塩)・炭酸水素ナトリウム(重曹)・クエン酸・酢酸(酢)・硫酸カリウムアルミニウム(カリウムミョウバン)など。
探してみるといろいろと出て来るもので、使い道もさまざま。
料理もある意味では科学なんです。
理科は教科書の中だけの世界ではなく、身近な身の回りの世界のことなんですよ。

(五日市教室K)