畑のありんこ(327)

2014021715580000スイセンが咲いています。
雪中花ともいいます。

香りがすごく高く、お手洗いにおいておけば芳香剤顔負けの香りで満たされます。
花弁は6枚ありますが、うち外側3枚は萼(がく)由来のものです。
チューリップやユリ、アヤメの仲間なども同じで、さらにクレマチスにいたっては花弁はなく、花びらに見えるのはすべて萼なんだそうです。

花弁も萼も、そしておしべやめしべも葉の変形したものだと聞くと驚きます。
周りの環境にあわせて、葉を厚くしたりとげやつるになったり、あるいは食虫植物のように虫を捕らえる器官に変わっていったりと、ほんとうに不思議な世界です。

しかしいわゆる葉自体も、植物が出現してから5000万年もかかっているとのこと。
さらにそこから風や雪、あるいは昆虫などからの防衛機制としてせっかく持った葉を一時的に落とす方向へ進化していったグループもあるわけですね。
花の進化、種の進化…と考えていくと、膨大な秘密と驚きの迷宮に入り込む気さえします。
それらがすぐ身近にある、というこの世界。
興味深い世界をみんなにも知っていってほしいです。

うちのスイセン、頭でっかちでよく倒れちゃうんですよね。
道路に向かって「礼!」をしているようにも見えます(笑)。

(五日市教室A)