突然ですが、皆さんは努力することについてどう思いますか?
おそらく次の3つの答えのうち、どれかに当てはまるのではないでしょうか?
①素晴らしいものだ。
②するのは辛いけど、しておいた方がよいものだ。
③あまりしたくない。楽をしたい。
大人が聞かれれば、多くの人が①か②を選ぶでしょう。
私の場合、努力の内容にもよるでしょうが、概ね①を選びます。
ですが、この感覚を生徒たちも持っていて当然と向き合うのは大変危険なのです。
私たちアイルは受験塾ですが、通っている生徒全員が受験に向けて最初から燃え上がっているような塾ではないと思います。
習い事との両立で来ている方も多いですし、なかには親が言うから仕方なく、という生徒もいます。
その状態の生徒に「努力すれば必ずいいことがあるからがんばりなさい!」と頭ごなしに言うのは果たして効果的でしょうか?
私の座右の銘は「『絶対無理』なんてない。がんばれば必ずできる」ですが、努力が100%実るとは思っていないんです。
子供のころは無邪気に信じていましたが、大人になってくる中で、うまくいかないことが世の中には当然あることも知っています。
変な話ですが、生徒たちにも、努力すれば100%何でもうまくいくとは言っていません。
ですが、こうも思うのです。
努力した人が100%の成功を手にするわけではありませんが、成功を手にした人は100%の確率で努力をしてきたのではないか、と。
しかも、ほとんどの人は失敗を経た上での成功ではないか、と。
努力することは確かにしんどいものです。
しかも、100%の成功を確約されているものではありません。
だからそこも含めて伝えながら、生徒たちには辛抱強く接していくべきだと私は思います。
生徒たちも意外としっかりした考えを持っています。
根拠もなく、努力することだけを押しつけるのではなく、そのしんどさや、それを乗り越えた時の嬉しさ、それでも失敗してしまうこともある悲しさ、成功以外にも得ることのできる経験。
それら全てを踏まえて、彼ら、彼女らには努力することの大切さを知ってほしいと思います。
そういった意味で私は、『絶対無理』なんてない。がんばれば必ずできる、とこれからも伝えていきたいです。
(五日市教室T)