あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
注連飾りを妻が講習会で作ってきました。
神社の注連縄と同じで、聖域を示す結界の役割を持ちます。
年神さまをお迎えし、家の中にいらっしゃる、ということを表しているそうです。
今では正月しか「ダイダイ」とか「ウラジロ」とか言わないでしょうね。いや、正月でももう使わないかもしれません。
使わないモノや言葉は消えていく。
「七輪」や「かまど」がぎりぎり子どもたちもわかるラインでしょうか。
私も、子どものころに五右衛門風呂をわかすのに薪を割っていた「ちょうの(手斧)」とか、灰を出すのに使っていた「じゅうのう(十能)」とかはもう使う機会がなかなかありません。覚えているだけで。
小学校で落ち葉を集めるのに使っていた「てみ」(竹製でした)のことを以前聞いてみたことがあるのですが、「知らん」「わからん」という反応でした。
そこで絵を書いて説明すると「あ、ある!」「プラスチック製だと思う」という声。
何て言ってるの? と聞いてみると、「青いやつ」(笑)。
先生は何て言ってるの? と重ねて聞くと「『青いやつ』っていっとる」(笑)。
「注連飾り」という言葉も、ひょっとしたらぱっと出てこない子もいるかもしれませんね。
代わりに覚えないといけない用語はどんどん出てくるし。
使われなくなるモノについては名前が消えていくのはしかたがないですが、ちょっとさびしい気がするのは年をとったせいでしょうか。
年々、昔の人の考え方やものづくりの技術などが好ましく思えるようになってきてしまいました(笑)。
前を向きつつ、時々うしろを振り返りながら過ごそうと思います。
(五日市教室A)