【問】
ホテルや百貨店などで食品や料理の不正表示が問題となりました。
こういった問題に対してわれわれ国民の安心や安全を守るために2009年に設置された行政機関は何ですか。
【答】
消費者庁
不正表示の問題が続々と表れました。
食肉のブランドの偽装や、使っている食材がメニューや表示どおりのものではないもの、表示が適当でないものなど、偽装表示の展覧会の感がありました。
「~地鶏」がブロイラー、「車海老」がブラックタイガー、などなど。
不正競争防止法という法律には、「商品の原産地、品質、内容、製造方法、用途もしくは数量や質」などについて「誤認させるような表示」をすることを禁じています。
今回、「偽装」ではなく「誤表示」であるという苦しい言い訳もみられました。
解釈はいろいろあるらしいのですが、消費者をだます結果になったことは間違いないと思います。
提供する側の良心の痛みはなかったのかとか、消費者にブランドや産地を信奉する傾向が強すぎないかとか、自分も食材に関する知識が足りないなあとか、色々に考えさせられました。
たとえば、「有機」という言葉。
野菜や米などは過去2年間以上、化学肥料や農薬を全く使っていない農地での栽培が必要とされていますが、3年前までは使っていたかもしれませんね。
または、隣の農地では農薬を使っているかもしれない。
トレーサビリティなどをうまく使って、信頼できる農家さんを自分で見つけていく時代がくるのかもしれません。
すでにそういったかたちで野菜を購入されている家庭もおありでしょう。
われわれ消費者も賢くならないといけないのですね。
いい意味で情報化社会を利用していきたいものです。
(五日市教室A)