【問】
国の安全保障に関して特に重要な情報を「特定秘密」に指定し、それを外部に知らせたり、外部から知ろうとしたりする人などを処罰することを定めた法を何と言いますか。
【答】
特定秘密の保護に関する法律(特定秘密保護法)
世を騒がせている「特定秘密保護法」ですが、この法案可決に対するみなさんの意見は大きく次の3つに分かれるのではないでしょうか。1.法に賛成…テロ対策・軍事機密・外交問題をはじめ、国家には守るべき情報があるという考え2.法そのものに反対…日本国憲法に定められた「表現の自由」や新しい権利である「知る権利」に反するという考え3.法案の可決過程に反対…多くの団体・政党が反対表明を出すなかで、十分な話し合いもなく与党の賛成多数で可決させたのは民主主義に反するという考え
どの考えもなるほどと納得できるものばかりですよね。ところで、私が気になるのは、実はこの法に関することではありません。この法案可決を伝えるときのニュースキャスターたちの姿です。カメラ(視聴者)に目線を向けて、彼らが持つそれぞれの意見を強く訴えかけてくるのです。
もともと、報道番組は完全に中立の立場で事実だけを伝える淡々としたものでした。思えば、「ぼくはこう思う」と堂々と個人的見解を言い始めたのは1985年の「ニュースステーション」での久米宏さんが最初でしょうか。当時は大きな衝撃でしたが、今ではあまりめずらしくなくなりました。そんなわけで最近は、ご飯中の箸を前につきだし、「いやいやでもね○○さん」などとぶつぶつ言いながら討論気分でニュースを見るようになりました。
(横川教室う)