それでもI will be…(254)

物書きを目指す関係や仕事柄、普段から色々なジャンルの本を読みます。
まずは、読書交歓会や、月刊アイルで勧めるための、子どもの教育に効果がありそうで、なおかつ読みやすい本。
次に純然たる趣味として読む、推理小説や大衆文学。
そして、意外と未だに読み続けているのが、子どもの頃から読み続けているファンタジー小説(海外物も、日本のライトノベルもごちゃ混ぜで)ですね。

仕事後の電車の中で難しい内容の本を読もうとすると、ついつい睡魔に負けてしまうのですが、こういった軽めの内容だと、疲れていても楽に読めるものです。
それでいて、文字のサイズは普通の小説と同じですし、使われている漢字や語彙にしても、作品によっては大人でも読み応えがある物もあります。

そんな私ですが、最近、ある本を見て驚愕しました。
手持ちの本でまだ読んでいない本のストックがなくなりつつあったので、休日を利用して書店巡りをしていた時のことです。
雑誌やテレビで紹介される大衆小説には興味を持てそうなものがちょうどなく、読んでいる推理小説のシリーズも新刊がまだだったので、久々にファンタジー小説の新刊に手を出すかと棚を物色していました。

すると、そこにあり得ない作品が……。
とんでもなく分厚い文庫本でした。
今までに京極夏彦の作品で800ページ強の作品は読んだことがあったのですが、その本はパッと見て明らかにそれより分厚いのです。
ジャンルはライトノベルなので、まあ学習塾のblogとしてはどうかなあと思うのでタイトルは伏せますが、興味に勝てず買ってしまいました。

シリーズの4冊目だったので、内容も見ずに1~4巻までまとめ買いしました。
手持ちのブックカバーでは入らないのは明らかなので、カウンターで紙のブックカバーをつけてもらおうとしたのですが、まあ入らないこと。
若い店員さんが苦戦していた所、ベテランの店員さんがやって来て、明らかに他と違うサイズの紙を持ってきました。
過去にもこれを買われた方がいたのか、特別仕様のものが用意されていたようです。
とりあえずページ数を確認してみると……1149ページでした。
文庫本でですよ。
まさに驚愕でした。

今、勤務の行き帰りで読んでいますが、内容はなかなかに面白いです。
そういう意味では大当たりでしたが、重いうえにかなりかさばります。
薄めの文庫本なら、4冊くらいを合わせて持っているようなものですからね。
常にこのサイズは大変ですが、時にはこういった変わった読書も面白いものと感じました。
皆さんも少し時間がある時には、いつもとちょっと違うジャンルの読書に挑戦してみてはいかがでしょうか。
意外と収穫があるかもしれませんよ。

(五日市教室T)