それでもI will be…(246)

暗記が苦手。
そういう人は少なくないと思います。
かくいう私もそうです。
少なくとも、瞬間的な記憶力は子ども達の半分以下ではないでしょうか。

ただ、たとえば「1000の何か(漢字でも年号でも単語でもいいのですが)を、10日後に覚えてきなさい」という指示に対しては、子ども達よりもうまく対処できる自信があります。

子ども達にもし同じ指示を出したら、
「えー、ムリ~」
という大合唱になること間違いありません。

では、子ども達と私の差はなにかといえば、
「覚えるための見通し」
を持っているかどうかだと思います。

見通しは、10日後に覚えるためにしなければならないことと言い換えてもかまいません。
たとえば、1時間で覚えられる量、1日で覚えられる量、または、どのタイミングで復習や見直しをすればよいのか、はたまた、読むだけでいいのか、書くべきなのか、さらには覚えにくいものへの対処法などなど。

一方、子ども達は、1000という数に圧倒されて、まず心が折れてしまいます。
そうでなくても、がんばらなければと気ばかりが焦って、ちょっとやってみてうまくいかず(当たり前です)、もう「ムリ~」となってしまう。
これは経験の差で致し方がないことです。

でも、本当は、子ども達も私たち大人が持つような「見通し」を得るための訓練を繰り返しているんです。
少なくともアイルでは。

たとえば、毎週の漢字テストを思い出してみましょう。
1000とはいかなくても、ある程度の数のものを短期間(数日~1週間)で覚えることが求められていますね。
最初は苦労したなあ、という思い出を持つ人も少なくないはず。
心理的な負担も今よりも大きかったでしょう?

でも、毎週繰り返すうちに、ほとんどの子はさほどの苦労をせずに合格点を取ることができるようになっています。
負担感も軽減されたはずです。

それは漢字テストに合格できるための「見通し」がはっきりしたからでもあるのです。
もちろん、理社の確認テストは到達度確認テストも同様ですね。
こうしたより小さな「見通しを育てる訓練」が、より大きな範囲の暗記力へもつながっていきます。

特に6年生の皆さんは、これまでにこうした訓練をずいぶんと積み重ねてきました。
自信をもって、暗記に立ち向かってください。
君たちの力は、私たち講師が保証します。

(己斐教室S)