朝っぱらからクマゼミの声がうるさい。
近くに公園もあるのですが、どうも家の庭にある枯れ枝にも産卵していたみたいです。
ブドウの木を点検していたら、葉裏とかブロック塀とかあっちこっちに抜け殻がありました。
クマゼミは幼虫の時期が何年なのかよくわかっていないそうなので、こいつら何年か前から雌伏していたことになる(笑)。
私が子どものころはアブラゼミが圧倒的多数で、ツクツクボウシやニイニイゼミがそれに次ぎ、クマゼミなんてつかまえようものなら宝物を手に入れた海賊キッド状態でした。
何しろ大きいし、色も派手、羽ばたきも強い。セミの王様です。
暑い午後、扇風機代わりにして遊んだりしたなあ。
そういった思い出はともかくとして…。
クマゼミは温暖化にともなって関東・北陸への進出が報告されていますが、温暖な鹿児島ではなぜか生息数が減少しているそうです。
縄文から弥生といった長いスパンでは、クマゼミも増減や生息域の変化があったそうですが、それがこの数十年で起きていることになります。
自然環境が変わればそれに適応していこうとするのが生きものさ、とそのたくましさを語られれば感心するしかないのですが、でもその環境の変化が速すぎる。
ウミガメは地温が1℃違うだけで雄になるか雌になるかが決まってしまうといいます(アカウミガメは地温30℃以上で孵化させるとほとんどが雌になるそうです。ということは繁殖ができなくなる)。
自然や、ひいては人間の食を支える農業や漁業への影響というものを考えると、この変化に目に見えないところで進行している不気味なこわさを感じます。
気がつくと取り返しのつかない状態になっているのではないか。
こういったことにもっと敏感でないといけないと思うのです。
そのためにはそういった教育がいる。
「環境」とか「農水産業」とかいう授業を公教育に持ち込めないのだろうか、とよく思う。
この地球で「生きていく」ためには、という根本的な方針を自分の中で忘れずに持っておこう、と思うのです。
オクラが数取れ始めました。
丸オクラは大きくなっても筋張りません。ゆでて食べるとおいしいですよ。
(五日市教室A)