「千年猛暑」という言葉を、最近よく聞くようになりました。
「千年に一度の猛暑」という意味かと思ったら、実はそうではないらしい。
「千年来の猛暑」という意味なのだそうです。
西暦1000年ごろの気温は、木の年輪の調査などから、現在よりも3℃ほど平均気温が高かったようだと推定されています。
確かに当時の建築様式である「寝殿造り」は壁がなく、簾(すだれ)で区切るなど、いかに夏を過ごすかといった造りになっていることとも符合しますね。
夏には突然の雨(今のゲリラ豪雨)がよく起こり、落雷が頻繁にあったというのも記録に残っているそうです。
この平安時代から鎌倉時代にかけての温暖な時期は、室町時代になると一転、寒冷な時期に変化します。
「小氷期」と呼ばれる時期がやってきて、500年ほどその時期が続き、1900年ごろからまた気温の上昇期を迎えているようです。
1900年ごろといえば、全世界が近代化に向けて進み始めた時期。
地球全体が暖かくなる時期に加えて、化石燃料を大量に消費し、二酸化炭素の濃度を上げていったことが、温暖化を加速させ、猛暑の原因となっているのでしょうか?
いずれにしても、私たちが「千年猛暑」の時代を生きていることは間違いないようです。
暑さ対策をしっかりして、しっかりとこの夏を乗り切っていきましょう。
(アイル代表)