畑のありんこ(293)

2013061713510001だいぶ実が大きくなってきました。
今年はジベレリン処理をしませんでしたので、種ありブドウになる予定(笑)。
私が子どもの頃は、ぶどうといえばこのデラウェアで、マスカットや巨峰は高嶺の花でした。
お盆の頃、仏壇に他の果物と一緒に供えてあった記憶があります。
袋かけも7割がた終わりました。

昨年から今年にかけて、二階のベランダに向かって枝を誘引しました。
今までは庭の狭い範囲をぐるぐる枝を回していたのですが、グリーンカーテンの役も持たせるため、思い切って斜め上に向かって枝を伸ばさせたため、今年は羽振りがいい。実の太り方もいい。
ブドウの木も喜んどるような気がする。気のせいか(笑)。

うちの木ももう二十年近くなります。
カミキリムシの食害にあい、枯死するかと思った年もありました。
その年の収穫をあきらめ、主幹を切って防腐処理をし、翌年細い枝を伸ばし、なんとかリカバリーして今に至ります。大きくなったもんだ。
復元計画のため、予備として枝を伸ばしたりしていたので、若干根元の枝ぶりはごちゃごちゃ(笑)。それを見るといろいろ思い出します。

剪定や虫との戦いなど、一番時間を一緒に過ごしているのはこの木だと思います。
果樹といえど、家族のような存在になっています。
きっと果物農家の人たちにとって、果樹一本一本に別の思いがあるのではないでしょうか。
この擬人化って、人間の脳の特性らしいですね。
たまたま本で読みました。

祈豊作。

(五日市教室A)