【問】

先日、日本人のプロスキーヤーである三浦雄一郎さんが登頂に成功した、世界最高峰は何ですか。

【答】

エベレスト（チョモランマ）

標高8848メートル。
世界最高峰の山であるエベレスト。
5月23日午前9時、日本人のプロスキーヤーである三浦雄一郎さんが、登頂に成功しました。
三浦さんは2003年（70歳）、2008年（75歳）の二度にわたって登頂に成功していましたが、今回80歳7ヶ月で3度目の登頂成功という記録を打ち立てました。
これは世界最高齢の記録だということです。
初めてのエベレスト登頂成功は1953年のことだそうで、日本人として初めて登頂に成功したのは、1970年に松浦輝夫さんと植村直己さんです。
その他にもアルピニストの野口健さんが清掃登山を行っていることも有名です。

エベレストは「アルプス・ヒマラヤ造山帯」に属する山です。
かつてインド亜大陸がユーラシア大陸に衝突した際、ヒマラヤ山脈ができたといわれています。
つまり、火山ではありません。
大陸の衝突であの巨大な山ができたとすると、その衝撃の大きさがうかがえますね。
ちなみに日本列島は、火山活動がさかんな「環太平洋造山帯」に所属しています。
「環太平洋造山帯」とは、太平洋を取り巻く、中生代以後に発達した造山帯のことです。
南アメリカのアンデス山脈、北アメリカのロッキー山脈、北太平洋のアリューシャン列島、日本列島やフィリピン、ニューギニア、ニュージーランドなどの諸島からなっています。
火山活動による地震も多く、それに対する備えも忘れてはいけません。
同じ造山帯といっても、山の造られかたはさまざまなのです。

今年の5月には、ユネスコの諮問機関である「イコモス」によって、富士山の世界文化遺産登録が勧告されました。
今年は「山」に関することが、話題になる年なのかもしれませんね。

（五日市教室A）