入学式にさきだち八重咲きのチューリップが咲いた。
いろんなのを植えたらしいので、やがて他にも咲くでしょう。
ムスカリも満開で、春に彩を添えています。
チューリップバブル。
16世紀にトルコからオランダに持ち込まれたチューリップが、17世紀になって異様な値上がりを示した経済事件です。
世界初のバブル事件といわれています。日本では江戸、家光の頃ですね。
愛好家たちが手に入りにくい球根に財を惜しまないことに目をつけた投機家が参入、さらにそれがもうかるとの話で農民や職人までが転売を始め、ついには先物取引の様相を呈していったそうな。
生活も今より厳しかった時代、お金が手に入るなら…との思い、わかりはしますが、はたで見ている分にはちょっと…(笑)。
高級品種の球根ひとつを手に入れるために、邸宅と交換するものも現れたとかで。
中でも、ブレーキングといわれる、花弁に炎のような縞模様が生じることがあるものは珍重されたそうです。
なにしろ、球根ですから咲いてみないとわからない。
中でも「センペル・アウグストゥス」という名前のものは、最高値が5200フローリンとか10000ギルダーとかいう記録が残っています。庶民の平均年収の20倍~70倍くらいらしいですよ。
カタログも開花想像図が描かれていたそうです。
今では、模様の発生がモザイク病ウイルスのしわざであることが突き止められています。
ちなみに今の縞模様があるやつはれっきとした品種ですよ。
チューリップは突然変異が起こりやすい植物らしいです。
「青いチューリップ」が完成したら…バブル再来、なんてことには…ならないか。
園芸がさかんな時代は平和な時代だともいいます。
何はともあれ安らかでたいらかな時代でありますように…
(五日市教室A)