畑のありんこ(566)

カテゴリー: ■農藝閑話~畑のありんこ

キンカン過ぎてしまいましたが、冬至に「ん」のつく食べ物を食べるとよい、という言い習わしがあります。
七つ食べるとさらによくて、レンコンとか、ニンジンとか、キンカンとか「ん」が2つ入るとさらにいいらしい。
運気が上がり、幸運が訪れる。

冬至は太陽が出ている時間が最も短い日で、ここから日は少しずつ長くなっていきます。
いってみれば、冬至を境に太陽の力がもどってくるわけで、一年の切り替えの時期といえなくもない。
「ん」はいろはの最後に置かれる文字でしたから、それと重ね合わせての風習のようです。

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畑のありんこ(565)

カテゴリー: ■農藝閑話~畑のありんこ

ダイコンダイコンを食べ始めました。
画像をみてわかる通り、上の部分が緑色ですね。
これはダイコンの根と言われている部分の上半分は実は根ではなく、胚軸(茎になる部分です)だからです。
地上に出ていると緑色になることも、それを証明しています。
ジャガイモが地上に出ていると、その部分だけ緑色になっているのもやはり茎だからだ、とわかります。
さらにいうと、ダイコンの白い太い根からはひょろひょろと側根が出ていますが、緑色のところにはないはずです。

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いきものばんざい(37)

カテゴリー: ■いきものばんざい

オニフスベ【地上に生えるバレーボール ~オニフスベ~】ハラタケ目ハラタケ科

 雑木林や竹やぶ、畑、時には庭先に突如として出現する巨大なキノコです。大きいものでは30センチ以上になります。最初は真っ白ですが、成熟するとだんだん茶褐色の液を出してくずれていきます。草地などに生えるとバレーボールが転がっているようにしか見えません。脳みそ…に見えなくもない。エイリアンが首から下を地面に埋められているようにも…見える。まあ蹴りたくなってしまうキノコであるのは間違いありません。食べられなくはない、そうです。日本特産。

畑のありんこ(563)

カテゴリー: ■農藝閑話~畑のありんこ

マメこの寒くなってくるなか、ちゃんと発芽したマメがえらい。
10度くらいあると、日数はかかっても発芽するそうですが、目の当たりにすると感心します。
この種まきは春に備えてのものです。

しかし地面が凍結したりする日もある冬、多くの植物が枯れてしまうのですが、枯れてしまわない植物もあります。
樹木はともかく、草はなりも小さいし、地面に近いし、ハクサイなんて冬の朝には外葉が凍ってぱりぱりになっているときもあるのに。

糖を作って凍らないようにしたり、結球して中まで凍らないようにしたり、体内の水分を移動させて、一部は凍るが他は凍らないようにするしくみを身につけたりと、その工夫は見事なものです。
えらいなあ、と燻製をつくりながら窓越しに畑をぼんやりながめていました。

燻製

今回はカマボコ、チーズ、卵、甘塩の鮭などを燻煙したのですが、タコの足を薄切りにして、塩と粗挽きコショウとタイムで味つけしたのがおいしかったです。

(五日市教室A)

いきものばんざい(36)

カテゴリー: ■いきものばんざい

ミノムシ【家ごと移動します ~ミノムシ~】鱗翅目ミノガ科

 ミノムシはミノガという蛾の幼虫です。ミノ(蓑)というのは、昔の雨具ですね。ゲゲゲの鬼太郎の子泣き爺が着ているやつです。ミノムシのミノを破ってみた人は知っていると思うのですが、なかなか破れません。かなりの力が要ります。この中に入って羽化を待つわけですから、防寒と外敵から身を守るためにも、頑丈なつくりでないといけないわけです。ところで、この木の枝などにさがっているミノは、なんと移動していきます。ぶらさがっている糸をかみ切って、ミノをぶら下げたまま。幼虫の間は葉をもりもり食べますので、一か所にいるとたちまち葉を食べつくしてしまいますからね。最近は数が減ってしまっている虫です。