いきものばんざい(27)

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ハリガネムシ【宿主を操る蟲 ~ハリガネムシ~】(類線形動物門線形虫綱)

寄生虫としてよく知られている動物です。表面がクチクラでおおわれているため、乾燥すると本当に針金のようにカチカチになります。彼らがすごいのは、宿主を操ること。水の中で産まれたまだ数㎜のハリガネムシの幼体はカゲロウやボウフラなど(仮宿主)に食べられるのを待ちます。そして自分を食べたカゲロウたちがカマキリやコオロギ、カマドウマ(宿主)に食べられると、その体内で大きく育ち、30㎝ほどにまで成長します。そのあと何と! 水の中へもどるために宿主を操り、水辺へ向かわせるのです。操られたカマキリの脳からタンパク質が見つかっており、これが影響を与えているらしい…どうやってこんな能力、獲得したんですかね。