いきものばんざい(81)

カテゴリー: ■いきものばんざい

タコクラゲ【ストレス軽減効果 ~クラゲ~】刺胞動物門鉢虫綱
 ふわふわただよう姿を見ていると癒(いや)される…という声が多い動物です。全国的に今、クラゲは静かなブームです。展示の種類も数も増え、山形県の鶴岡市にある加茂水族館のように展示数世界一をほこるクラゲ水族館も。それだけ現代人はストレス抱えてるんでしょうか。クラゲの映像を見る前後で、唾液の中のストレスに関係する物質の濃度を調べたら、見た後ではその数値が低下することが報告されています。不思議なかたち、ゆっくりとした動き、かさのリズム、弱い水流にも流されていくようなおだやかさ。生態も独特です。若返りをくり返すベニクラゲは不老不死のクラゲとも呼ばれ、そのメカニズムが研究されています。

いきものばんざい(80)

カテゴリー: ■いきものばんざい

ヒメツルソバ【白とピンクの金平糖 ~ヒメツルソバ~】タデ目タデ科
 だれもが見たことがある白とピンクの小花。道ばたにひっそりと咲いていますが、もともと庭づくりのために明治時代に導入された植物です。見た目がかわいらしい花です。紅紫色のイヌタデに近い仲間です。考えてみれば「こんぺいとう」もポルトガル語。宣教師が京都の二条城でフラスコに入った金平糖を織田信長に献上したらしいです。想像すると楽しいですよね。日本は島国ですが、実にあちこちから色んなものが入ってきているのだなあ、とあらためて実感します。それは生き物に限ったことではないのでしょう。

いきものばんざい(79)

カテゴリー: ■いきものばんざい

ウサギ【一生伸び続ける歯 ~ウサギ~】ウサギ目ウサギ科
 ウサギの仲間の門歯(前歯)は一生伸び続けますので、固いもの、たとえば木の皮とかをかじっていれば、適度にすり減ります。ネズミの仲間も同じです。イネ科の植物には珪素(水晶、ガラスのもと)がたくさんふくまれていますから、栄養や繊維質もとれるし、歯もけずれて牧草としてぴったり? なのかもしれません。もし人間も門歯が一生伸び続けるのだとしたら、「あ、ヤバい、固いもの食べないと…」と始終気にするんでしょうね。豆腐とかプリンとかゼリーとかやわらかい食品ばかり食べる人は、すぐに前歯の長さでばれますね(笑)。

いきものばんざい(79)

カテゴリー: ■いきものばんざい

ウサギ【一生伸び続ける歯 ~ウサギ~】ウサギ目ウサギ科
 ウサギの仲間の門歯(前歯)は一生伸び続けますので、固いもの、たとえば木の皮とかをかじっていれば、適度にすり減ります。ネズミの仲間も同じです。イネ科の植物には珪素(水晶、ガラスのもと)がたくさんふくまれていますから、栄養や繊維質もとれるし、歯もけずれて牧草としてぴったり? なのかもしれません。もし人間も門歯が一生伸び続けるのだとしたら、「あ、ヤバい、固いもの食べないと…」と始終気にするんでしょうね。豆腐とかプリンとかゼリーとかやわらかい食品ばかり食べる人は、すぐに前歯の長さでばれますね(笑)。

いきものばんざい(78)

カテゴリー: ■いきものばんざい

ホシホウジャク【高速移動 ~ホシホウジャク~】チョウ目スズメガ科
 ガの仲間ですが、飛んでいる姿はハチに近い感じですかね。いや、ハチよりも高速で瞬間移動し、しかも花の前でホバリングしながら長い口で蜜を吸います。メリハリのきいた機敏な行動がなかなかかっこいい(個人的感想ですが)ガです。似た行動をとるものに、オオスカシバがいます。日本で「ハチドリを見た!」という人のほとんどがうぐいす色のこのガを見間違えていると思われます(第30話)。1秒間に90回近く羽ばたきをし、時速50km以上で飛ぶ。ふつうのガはどうも…という人にも見てもらいたい、機能的で美しい虫です。

ホシホウジャク②

いきものばんざい(77)

カテゴリー: ■いきものばんざい

イシガメ【がんばれ日本固有種 ~イシガメ~】カメ目イシガメ科
 近くの川の橋からよくカメを見かけます。小さい個体が複数そばにいたことがあるので、繁殖もしているようですが、先日川に降りていって、あいさつをしてきました。イシガメでした。日本固有種。外来種のミシシッピアカミミガメ(昔よく、お祭りで「ミドリガメ」として売られていたカメです)ではありませんでした。彼らは大きくなると世話ができなくなって野外に逃がされたり、あるいは脱走したりして定着し、多くの池や河川で優(ゆう)占(せん)種(しゅ)となっています。彼らが悪いわけではないんですけどね…。で、見つけた子は、甲らに赤い塗料のようなものがついてました。調査でもされたんかな?

いきものばんざい(76)

カテゴリー: ■いきものばんざい

ミヤジマトンボ【宮島だけに生きている ~ミヤジマトンボ~】トンボ目トンボ科
 日本で厳島(宮島)にだけ生息が確認されている絶滅危惧種(絶滅寸前・CR)です。世界でも厳島と、あとは香港でだけ確認されています。海辺の湿地帯に住む、シオカラトンボの仲間です。近年、ゴミや台風による環境の変化などで個体数が減っていましたが、保護活動の結果、数が多少増えたかな…というところ。それでも500匹程度。何かあったら即絶滅、という状態です。他の動物の例にもれず、愛好家による採集も心配です。こんな身近にひっそりと生きながらえている仲間がいる。淘汰はやむを得ないことなのかもしれませんが、目前で滅びていくのは見たくないですね…。

いきものばんざい(75)

カテゴリー: ■いきものばんざい

タイワンツバメシジミ【絶滅危惧種】
近い将来、絶滅が心配されている種のことで、日本では主に環境省が調査と評価を行っています。レッドリストは絶滅寸前(CR),絶滅危惧(EN),危急(VU・絶滅の危険が高まっている)などのランクに分けられています。ウミガメや,ツキノワグマ、ジュゴンなどよく知られているものから,メダカやマツタケのように身近なものまで、日本でも約3800種が絶滅危惧種に登録されています。人間の乱獲や開発によって自然環境が激変している現在、これらの中にはすでに姿を消しているものもあると思われます。先日、塾の近くのマンションの植え込みでタイワンツバメシジミを見かけました。美しい小型のチョウですが、これも絶滅危惧種(EN)です。
タイワンツバメシジミ(裏)

いきものばんざい(74)

カテゴリー: ■いきものばんざい

オニユリ【なぜオニ? ~オニユリ~】ユリ目ユリ科
山を歩いているとその鮮やかなオレンジ色が目を引く大型のユリです。「オニ」がつくのは、他のユリよりも大きいからとか、花の形が赤鬼に似ているからとか。「オニバス」という大型のハスが知られていますが、これは葉に大きなトゲが生えているから。オニグモやオニヒトデにもトゲがありますから、「大きいか(あるいは大きくて)、トゲがある」ということでしょうか。大きいことを表す言葉には「熊」(クマンバチ、クマザサ)や、「殿様」(トノサマガエル)や「大王」(ダイオウイカ)もありますね。「鬼うまい」(とてもおいしい)という言葉を聞いたことがありますが、「熊うまい」とか「大王うまい」とか言うようになるんですかね。ならないか。

いきものばんざい(73)

カテゴリー: ■いきものばんざい

カナヘビ【ヘビではありません ~カナヘビ~】有鱗目カナヘビ科
 ニホントカゲとカナヘビ。どちらも「トカゲ」と呼んでいる人も多いかもしれません。野外でメタリックブルーのしっぽを持つトカゲを見ることがあると思いますが、これはニホントカゲの幼体。ニホンカナヘビは幼体のころから茶褐色で、つやや模様も違います。ヘビやカメを見かけることが減った今、ヤモリとともにこの両種は身の回りで見ることのできる代表的なは虫類です。日本では空前のペットブームで、トカゲやヘビを飼う人も多いのだそう。もしトカゲやカナヘビをつかまえようと思うなら、しっぽでなくて胴体をつかみましょう。しっぼをつかむと自切して逃げてしまいますから。