【まだいる? ~ニホンカワウソ~】食肉目イタチ科
カワウソの仲間は泳ぎが得意で、水中の生活に適応しています。ニホンカワウソは、かつて日本にも広く生息し、水辺で普通に見られました。カッパのモデルになったという説もあります。環境の変化や乱獲などで、明治ごろから姿を消し始め、1979年に高知県の新荘川での目撃例が最後とされ、環境省は2012年に絶滅指定しています。しかし、絶滅したと言われながら、再発見された例も多いのです。かつてアホウドリもそうでしたし、最近では1940年に田沢湖で絶滅したとされたクニマスが、2010年に西湖で発見されました。高知県の仁淀川や長崎県の対馬でもニホンカワウソではないかという目撃情報があります。生き残っていてほしいですね。※画像はコツメカワウソ
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カテゴリー: ■いきものばんざい【孤島に取り残されて ~ライチョウ~】キジ目キジ科
2万年前の氷期に日本に渡ってきたと考えられています。その後温かい気候になったのちも、一部が高山に残りました。現在は北アルプスや南アルプスにかけての山の標高の高いところに隔離分布しています。つまり島状に取り残されていることになるわけです。温暖化が進んでいるため、より標高の高いところしか住めなくなるので、山を越えてつがいになることはますます難しい状況です。また、最近の登山ブームで登山客が増加し、ハイマツをふみあらすなどして生息場所が減っているという状況もあります。常に自分の行動がどんなことにつながっていくのか考える習慣を持ちたいですね。画像は7年前に立山で撮影したものです。
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カテゴリー: ■いきものばんざい【温暖化により北上中 ~イシガケチョウ~】鱗翅目タテハチョウ科
温暖化の話題がとぎれることのない現在、気温の上昇はさまざまな影響をうんでいます。稲作では米が白くにごり品質が低下している地域がありますし、豪雨や高温によって野菜が被害を受けたというニュースも毎年のように聞きます。身近なところでは見かける昆虫の変化です。南方系のクマゼミの数が増えたことは以前も書きましたが、ツマグロヒョウモンやナガサキアゲハの北上も各地から報告があがっています。秋には、近所でイシガケチョウを見かけましたが、これもかつては珍しいチョウといわれていましたが、今は四国・中国地方、近畿地方にも分布を広げています。すぐ何かが起こる、というわけではない変化ですが、どきどきすることが増えています。
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カテゴリー: ■いきものばんざい【ひっつきもっつき ~オナモミ~】キク目キク科
画像の左上が雄花で、カギ状のとげとげがあるのが雌花です。このとげは動物に付着して遠くまで運んでもらうためのものですが、広島では「ひっつきもっつき」と呼ぶ人が多いんじゃないですかねえ。広い地域で「ひっつきむし」「くっつきむし」「ばか」「どろぼう」などと呼ばれ、昔から人々に親しまれてきた植物であることがわかります。同じように細かいカギでくっつくものにはヌスビトハギ、粘液でくっつくものにはメナモミがあります。さまざまな方法を編み出したもんですね。 ちなみにオナモミは開花のための生物時計が正確で、暗い時間が8時間30分あるとつぼみをつけますが、8時間15分ではつぼみをつけないことがわかっています。