【紋の数はいろいろです ~ナミテントウ~】コウチュウ目テントウムシ科
太陽(お天道様)に向かって飛ぶのでテントウムシ。ナナホシテントウ同様、アブラムシを食べる虫として有名です。人家の庭にいるのはたいていこっち。昆虫は同じ種であれば同じ模様をしていることがほとんどなのですが、このナミテントウは同じ種なのに、さまざまな斑紋を持つ虫としても知られています。このあたりでは黒地に赤かオレンジ色の紋を2~4つ持つものが多いのではないかと思いますが、東日本ではオレンジに黒の19紋型が多いと報告されています。気温の違いによる地域差がはっきりしている例ですね。身の回りでもさがしてみてください。
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カテゴリー: ■いきものばんざい【今年はウサギ年 ~ウサギ~】ウサギ目ウサギ科
ウサギ年ですので、再びウサギの登場です。2回めなので、今回は動物としてのウサギではなく、干支のウサギ、つまり卯について。昔は方角や時刻も干支で表していました。干支を右回りにぐるっと1周するかたちで書いてみてください。午前0時が子の刻。午前2時あたりが丑の刻。夏の怪談の常套句(今は言いませんかね)、「草木も眠る丑三つ時…」の丑。半周した午がお昼。これが午前、午後の語源となっています。方角にあてはめると北が子、南が午になります。で、南北の線(経線)を「子午線」というわけです。ウサギが出てきませんねえ。東が卯、西が酉なので、緯線を実は卯酉(ぼうゆう)線といいます。
いきものばんざい(128)
カテゴリー: ■いきものばんざい【日本のスカラベ ~センチコガネ~】甲虫目センチコガネ科
ファーブル昆虫記で有名なスカラベ(ふんころがし)。太陽神信仰のさかんだった古代エジプトでは、大きな球体をつくるスカラベを聖なる虫として崇拝していました。ただの糞を丸めたものなのですが。人間の想像力は面白い。日本にいるセンチコガネも同じ性質を持っており、糞を丸めて産卵します。美しい金属光沢から昆虫愛好家の採集の対象ともなっている虫です。紫、青、金色などさまざまな色をしたものがいます。森を歩いていて見つけたものですが、今はじっとしていることでしょう。ちなみに「センチ」は「雪隠」に由来します。「雪隠」は便所のこと。「ベンジョコガネ」ではあまりにも…。
いきものばんざい(127)
カテゴリー: ■いきものばんざい【ヤモリは家守、イモリは井守 ~ヤモリ~】有鱗目ヤモリ科
ヤモリは爬虫類、イモリは両生類。理科でも出てくる分類ですが、なぜ混乱するのか。それは実物を見たり触ったりしたことがないからでは。とよく思います。ヤモリは人家のそばに住み、虫を捕食するため、家を守る、ということで名づけられたといわれます(守宮とも書く)。夜行性です。イモリは昔は田んぼとかにうじゃうじゃいましたが、今は田んぼなどの水場が減ってしまって、野生で見かけることはずっと減ってしまっていると思います。住んでいるところや皮膚の感触はカエルに近いので、両生類だと実感できます。やはり実物を知るにしくはなし。画像はわが家にいる一匹であります。
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カテゴリー: ■いきものばんざい【けっこうおいしいのです ~カメノテ~】節足動物門蔓脚下綱
ほんとに見た目は「亀の手」です。これでも、広く言えばエビやカニの仲間(甲殻類)ということになります。(ちなみにミジンコも甲殻類。)海岸の岩にくっついて暮らしています。波によって運ばれてくるえさを蔓脚とよばれる器官をのばしてつかまえて食べています。この殻を割って、身をゆでて食べてみるとびっくり! エビのようなカニのような味で、とてもおいしいのです。高知県や愛媛県では普通に食べられています。大きいものは6~7cm近くにもなりますから、海岸で探してみてください。昔高知県の桂浜にいったとき、坂本竜馬像そっちのけでカメノテを集めてホテルでゆでて食べたことを思い出します。