いきものばんざい(3)

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ミスジチョウ【チョウ界のグライダー ~ミスジチョウ~】(鱗翅目タテハチョウ科)
 大型、中型のチョウのはばたきはかなり大きなもので、ゆらゆら飛ぶことが多いのですが、ミスジチョウの仲間は羽を広げたまま羽ばたかずに滑空します。一直線に飛ぶこともあり、その優雅な様子は見ていてかっこいいなあ、とほれぼれします。
 「三筋蝶」の名のとおり、三本の筋が羽に入ります。画像はホシミスジ。第一列の筋が斑点状になっていることから区別できます。コデマリやユキヤナギが植えてあると、よくやってきますので、住宅街でも見かけることの多いチョウです。飛び方に注目して探してみてください。

※本記事は7月1日にUP予定のもので、掲載が遅れておりました。

いきものばんざい(2)

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ツバメ【天気予報から商売繁盛まで ~ツバメ~】スズメ目ツバメ科

ツバメが低く飛ぶと雨、ツバメがいる家は商売繁盛する、火事にならない…などさまざまに言われるツバメ。
繁殖のため南方からやってくる夏鳥です。飛びながら昆虫を捕食し、日本ではイネの害虫を食べてくれるということで益鳥とされてきた歴史があります。
さえずりは誰しも聞いたことがあるはずですが、ネコやカラス、ヘビなど天敵の多い小鳥ですから、子育て中はツピーツピーという警戒音を聞くことも多いです。
ツバメの卵を見たことがありますか? 

ツバメの卵

なかなか巣の中をのぞきこむことはできませんから、見るのはヒナばかりで、卵は見たことがない人が多いと思います。意外と小さいのです。

いきものばんざい(1)

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アマゴ (1024x768) - コピー【陸封型 ~アマゴ~】サケ目サケ科
アマゴは体にある赤い斑点がチャーミングな魚です。
サケ科の魚が川をさかのぼって産卵をすることはよく知られています。その中で、地形の変化などで海に下れなくなり、陸水だけで生活をするようになったものを「陸封型」といいます。渓流魚であるアマゴやヤマメがその代表で、海に下るもの(降海型)はそれぞれ「サツキマス」「サクラマス」といいます。つまりアマゴとサツキマスは同種ということ。塩水と淡水をゆききし、異なる塩分濃度に適応する必要がある魚は、えらに塩分の調整をする細胞を持っています。

※月刊アイル6月号分

(お知らせ)
新しい連載を始めました。月2回掲載の予定です。よろしくお願いします。