ネコの運動能力の高さはよく知られているとおりです。高いところへぱっと飛び上がったり、逆に飛び降りたりする姿をよく見かけます。全身の関節や筋肉がやわらかいため、木に抱きついて木登りもできますし、身体を瞬時にねじって着地、なんていう芸当もできます。背中を丸めて獲物に近づき、攻撃する瞬間にバネのようにとびかかれるのも、背骨がしなやかに伸び縮みするため。「猫背」になっているおかげで高い能力を持っているともいえます。おまけに内臓もかなり自由に動くため、狭いところでも通り抜けることができます。
模様がいろいろあるのも動物の種としてはめずらしいことです。
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畑のありんこ(52)
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カテゴリー: ■いきものばんざい普通の生き物は、両親から1組ずつもらった、計2組の染色体(生物のもとになる情報…DNA)を持っているのですが、3組の染色体をもっている生き物もいます。これらの生き物のことを「3倍体」といいます。ヒガンバナ、シャガなどがその代表です。これらの植物は「不稔性」といって、種子ができにくくなっています。染色体が3組あるので、うまく3つに分かれていかないためです。バナナや種なしスイカはこの性質を利用しています。魚ではアユやアマゴ。3倍体のメスは卵を産まないため、その栄養が成長に回り、大きくなることが知られています。自然環境の変化によっても3倍体になるものがあることがわかっています。
いきものばんざい(50)
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カテゴリー: ■いきものばんざい【食うと中毒するぞ ~ジャコウアゲハ~】鱗翅目アゲハチョウ科
オスが麝香(じゃこう…香りの名前。ムスクとも)のような香りを出すことからこの名前があります。食草が毒をふくむ植物なので、幼虫時代にためこんだ毒がそのまま成虫になっても体内に残ります。そのため、ジャコウアゲハを餌として食べると、中毒を起こしてはき出してしまいます。敵はそれ以来ジャコウアゲハを食べなくなるので、こうやって種を守るわけですね。これを利用して、みずからをジャコウアゲハに似せているものがあります。クロアゲハやアゲハモドキなどがそうだと考えられていますが、こういった毒を持つ生物と同じ色や模様を用いて、食べられないようにする擬態のことを「ベイツ型擬態」といいます。
いきものばんざい(47)
カテゴリー: ■いきものばんざい足元でひっそりと咲いているイメージのスミレですが、結構たくましい植物でいろんな場所で見かけます。スミレは咲いた花ではほとんど受粉しません。花の時期が終わったあとに、花の開かない花(変な日本語ですが、これを閉鎖花といいます。)ができ、この中で自家受粉をして種を作ります。この方がエネルギーを使わず、多くの種を作れるという計算なのでしょうか。果実は熟すと種子を2~5m近くまではじきとばします。さらに種子の表面にはエライオソームという、アリが好む物質がついているので、アリはこれを巣へ持ち帰り、まわりだけ食べてあとはポイ。こうやって種子を遠くまで運ぶのです。
いきものばんざい(46)
カテゴリー: ■いきものばんざい【クモに近いんだけど ~カブトガニ~】節足動物門カブトガニ科
医学に興味がある人は、カブトガニの血液が医学や薬学の発展に貢献していることを知っているかもしれません。私たちの血液は鉄分を含むため赤く見えますが、カブトガニの血液は銅を含むので青色をしています。そしてその血液は細菌に反応してネバネバした固体で包んでしまう性質があるため、人間に行う注射やワクチンが無菌かどうかを確かめるのに使われているのです。カブトガニの血液を採集する専門工場もあるくらいです。「生きている化石」としてよく知られていますが、今年の3月には、研究の結果、クモ綱に属するという発表がありました。瀬戸内海などの生息地の破壊が進み、今世紀中には絶滅するといわれています。