【チョウはガなんです】チョウ目(鱗翅目)
チョウとガは別の生きもののようにあつかわれていて、チョウは昼間に活動する美しいグループ、ガは夜に活動する地味でややよごれた印象のもの、と受け止められていることが多いようです。活動時間以外にも、触角のかたちや止まり方など、そのちがいはさまざまに言われていますが、そのどれにも例外があって、確実な分け方ではありません。昼間に活動するガは色もあざやかで派手なものもいますし、日かげで活動するチョウは地味な色のものも少なくありません。いつ活動するかによって進化の方向がちがってきたのでしょうが、ガはずいぶん損をしているような気がします。
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カテゴリー: ■いきものばんざい色や模様が派手な場合、毒をもっているケースが結構あります。スズメバチやテントウムシもそうですね。海外のカエルやヘビの中にも非常に目立つ色や模様のものがいます。ミノカサゴは優雅なひれをもつため「海の貴婦人」ともよばれますが、あのひらひらとしたひれはおそらく海藻やサンゴに擬態しているのではないかともいわれています。ミノカサゴも背びれに毒のあるトゲがあり、危険な魚として知られています。周囲の風景にとけこんでいる毒を持った生物。こんなやつが公園の植えこみや家の生け垣にひそんでいたら…。かれらが海中の生きものでよかった。でもきれいですよ、その姿。
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カテゴリー: ■いきものばんざい【トゲだらけの人生 ~ウニ~】棘皮動物門ウニ綱
クリとかサボテン、ハリセンボン、ヤマアラシなど敵から身を守るために全員をトゲでおおう、というのはわりによく見られる方法です。ウニのとげは防御だけでなく、移動にも使われるところが出色です。ある実験では分速10センチとか。時速に直すと6メートル。食欲は旺盛で、たくさんいるところではコンブなどの海藻を食べつくしてしまうこともあります。そのウニの口は五本の歯からなる器官になっており、ウニが五放射相称の生きもので、ヒトデに近い仲間だということがわかります。ウニの口は、通称「アリストテレスのちょうちん」といいます。タコノマクラといい、カシパンといい、ウニの名前には愉快な名前が多い気がします。