ブドウの現況です。
昨年伸ばした枝を、階段横の手すりの上に枠をくんでさらに伸ばした部分です。
やっぱり新しい枝につく実はしっかりしてますね。
基本、実については副穂を切ったり、結実数が少ない房を間引いたりと、大雑把な手入れしかしないのですが、今年は房の数が多いので、様子をみながら摘果していかないといけないかもしれません。
【日本一美しいガ ~サツマニシキ~】(チョウ目マダラガ科)
ガの翅は地味でチョウは派手、とよくいわれていますが、昼行性のガにはけっこう美しい翅を持つものがいます。サツマニシキもその一つ。三重県以西に生息する南方系のガで、非常に美しいガです。(ぜひブログの方の画像を見てください。)その美しさから、日本では古来装飾品のモデルとして使われてきたガでもあります。シジミチョウの仲間よりよほど派手です。(シジミチョウのシジミは、シジミ貝のような翅のかたちからで、「地味」とは関係ありません。笑)いつか撮影して、この場で紹介しようと思っていたのですが、ついに間に合わず。名和昆虫館の標本の画像をあげておきます。ちなみに世界一美しいガとして、マダガスカル固有種のニシキオオツバメガが挙げられます。こちらはインターネットでどうぞ。
【昼間に飛ぶガ ~ホタルガ~】(チョウ目マダラガ科)
昼にひらひらと飛んでいるのを見かける、黒い羽根に白線、頭部は赤と非常に見分けやすいガです。形は違いますが、配色がホタルに似ています。よくチョウは昼行性でガは夜行性といいますが、夜飛ぶチョウもいれば、昼に飛ぶガもいます。ガの翅は地味でチョウは派手、ともいわれますが、昼行性のガはけっこう美しい翅を持つものもいます。翅をとじてとまるのがチョウ、開いてとまるのがガ。これもそうでないやつらがいます。ほかにも触角の形状とか胴体の太さとか、相違点が色々に言われますが、どれもそれに従っていない種があって、適応や進化は想像を超えて複雑です。ガでもチョウでも昼に行動するものは色が派手、というのはわりとあっている気がするので、種よりも環境にあわせることの方が優先事項なんだろうな、と思います。
【投げちゃだめ ~カキ~】(ツツジ目カキノキ科)
東アジア原産。今は世界各地で栽培されています。日本では実が食用として利用されるほか、サルさんやタヌキさん、カラスさんヒヨドリさんなどの食用にもなっています。木材としては茶道具や装飾用などに。葉はおすしをくるんだりお茶にしたり。若葉はてんぷらにして食べられます。柿渋は衣類やカサに塗って防虫、防水、防腐剤にと、非常に有用な植物です。さるかに合戦では、さるが投げましたね。昔はあちこちの家の庭に植えられていたものですが、今は少なくなりました。たくさん実がなると処理が大変だしね。熟れたカキが地面に落ちるときたないし。干し柿は身近に作れるスイーツでもあります。みなさんも作ってみませんか。おいしいよ。
【木はカキノキ、実はカキ ~カキ~】(ツツジ目カキノキ科)
東アジア原産。今は世界各地で栽培されています。日本では実が人間の食用として利用されるほか、サルさんやタヌキさん、カラスさんヒヨドリさんなどの食用にもなっています。木材としては茶道具や装飾用などに。葉はおすしをくるんだりお茶にしたり。若葉はてんぷらにして食べられます。柿渋は衣類やカサに塗って防虫、防水、防腐剤にと、非常に有用な植物です。昔はあちこちの家の庭に植えられていたものですが、今は少なくなりました。たくさん実がなると処理が大変だしね。熟れたカキが地面に落ちるときたないし。
干し柿は身近に作れるスイーツでもあります。みなさんも作ってみませんか。おいしいよ。
【左右非対称 ~シオマネキ~】(十脚目スナガニ科)
オスの片方のはさみが大きいカニとして有名です。このはさみを振る「ウェービング」という行動が、「潮を招いている」ように見えることが名前の由来です。メスへのアピールのほか、体温調節や穴のふたの役目をしていると考えられています。さて、多くの動物は表面的には左右対称です(体の内部の臓器の多くは、その形や配置が左右非対称です。心臓や消化管を思い出してみてください)。シオマネキのように、体の外側に左右非対称が表れているケースはわりと珍しいといえます。他にはヒラメやカレイ、巻貝の仲間。これらは自分を守るための進化から。イワサキセダカヘビというヘビは、ほぼカタツムリしか食べませんが、右巻きのカタツムリを効率よく食べるために、下あごの歯の本数が左右で異なっています。やはり進化は必要の母、なのか?
【スパイスほしさに船を出す ~コショウ~】(コショウ目コショウ科)
インド原産。身近な香辛料(スパイス)のひとつですが、古代から中世のヨーロッパでは貴重品で、高値で取引されていた話がよく知られています。同じ重さの金や銀と交換されたというような話もあるようです。そう思うとラーメンにぱっぱっと気軽にかけるのが何だかぜいたくな気がしてきますね。ポルトガルやスペインが船で遠征を出していたのも、コショウなどのスパイスを入手できるルートを手に入れるためでした。日本には中国から伝わっており、正倉院からも発見されています。沖縄では「ピパーチ」などと呼ばれるヒハツモドキが香辛料として栽培されています。レッドペッパーはトウガラシ(ナス科)なので、別物です。ゆずこしょうも、トウガラシ。
【ほとんど筋肉ムキムキくん ~タコ~】(軟体動物門頭足綱)
まあ変わった生き物ではあります。足は8本、頭に見えるところは胴体、吸盤がある、やわらかいので非常にせまいところをすり抜けられる、保護色に変化するなど、独特な生態をしています。びんのふたは開けるわ、道具は使うわ、色や形を記憶するわ、最もかしこい軟体動物といわれています。1998年に発見されたミミックオクトパスというタコは、カニ・カレイ・ミノカサゴ・ウミヘビ・イソギンチャク・ヒトデ・クラゲなど、一説には40種類近くの生き物に擬態します。毒を持っている生物に擬態して身を守っているケースが多いようですが、何とまあ芸達者なこと。自分が一体何者なのかわからなくならんのかな…と心配になります。動画を探して見てみてください。
【すぅ~っとするやつ ~ハッカ~】シソ目シソ科
ペパーミントもその一種。ミントというとおしゃれな感じがしますが、ハッカというと急にレトロで和風な感じがしますね。万葉の時代には目を覚ますのに葉っぱを使っていたようです。ガムとかキャンディー、歯磨き粉などに使われていました。わたしが子どものころのハッカ味といえば、やはり飴でした。サクマドロップスにもハッカ味が入っていて、好きという人ときらいな人と二極化していたような記憶があります。あれ、今思えば、一種のガチャですよね。「次は何味かな…」と期待してました。
メントールが化学合成できるようになったので、今はハッカ栽培はおとろえてしまっています。よく見ると道ばたにもハッカの仲間が生えていたりします。葉っぱの香りをかぐと、すぐわかります。
【絶滅間近…? ~タガメ~】カメムシ目コオイムシ科
水生昆虫として日本最大級。カメムシとしても最大。巨大なカマのような前足で獲物をとらえて食べる、オスが卵や幼虫を守るなど、特徴も多く、知名度も高い昆虫ですが、西日本ではまれな昆虫となっているため、野生のものを見たという人は少ないのではないでしょうか。都道府県レッドリストでは8割以上の都府県で絶滅危惧種、すでに絶滅したと記載している県も5つあります。残留農薬にも弱く、走光性が強いため、夜間の照明に飛来し、そこでそのまま死んでしまう例も多発してその地域では絶滅が確認されたなどという県もあります。人間の活動が思わぬところで知らず知らずある種に致命傷を与えてしまっていることがある、という教育をもっと身近な例を使ってするべきではないでしょうか。英語やプログラミングと、農業や生態系…どちらがより重要なのか。どうなんでしょう。
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