気になるニュース第12回「今年の漢字」

ニュース12画像.jpg【問題】
12月12日の「漢字の日」に、京都の清水寺、奥の院舞台(ぶたい)にて、今年の世相(せそう)を表す漢字一文字が発表されました。2007年を表す漢字として選ばれたのは何という文字でしょう。



【解答】
「偽」

日本漢字能力検定協会が募集している「今年の漢字」
1995年より、毎年恒例(こうれい)となった世相を表す漢字ですが、昨年は41年ぶりに男子皇族である秋篠宮悠仁(あきしのみやひさひと)様が誕生したことを喜び、一方でいじめや自殺の増加などを反映して、「命」という文字でした。
12日に発表された今年の漢字は、「偽」
思い起こせばミートホープや白い恋人、赤福に船場吉兆などなど……「食品偽装(ぎそう)」の問題がこれほど取りざたされた年も珍(めずら)しいのではないでしょうか。
また、流行語大賞にもノミネートされた「消えた年金」や、防衛省の汚職(おしょく)事件など政治に関しても、さまざまな嘘(うそ)や偽(いつわ)りに振り回された一年であったような気もしますね。
私自身が「今年の漢字」を選ぶとすれば、「騒」という字になりそうです。
最初にスポーツの世界を見てみると、ボクシングの亀田(かめだ)選手の世界タイトルマッチにおける反則行為や、大相撲では横綱朝青龍(あさしょうりゅう)関が巡業(じゅんぎょう)を休業して帰国していたにもかかわらずサッカーをしていた問題。
朝青龍関は、処罰(しょばつ)を受けると精神的なショックで帰国してしまいました。
「心・技・体」が揃(そろ)ってこその横綱ではないのだろうか? こんなに精神的に弱い人間が国技のトップでいいのか?
少し格闘技をかじったことのある私は、あきれ果ててしまいました。
次に政治の世界を見てみると、まずは誰が納めたかわからないという「消えた年金」の問題。
厚生労働省や社会保険庁のずさんな管理体制が浮き彫(ぼ)りになりました。
そのあおりを受けて、夏の参議院議員選挙における自民党の歴史的敗北、責任を取らずに続投を表明した安倍前首相の突然の辞任、その後の自民党と民主党の間に降ってわいたかのような大連立構想……。
さらに食品問題では、産地や賞味期限の偽装問題、お隣(となり)の中国では「ダンボール入り肉まん」が販売(はんばい)されていたという「偽」スクープ記事まで出る「騒」(さわ)ぎに。
最後に、売り切れ続出という『ミシュラン東京』について。
この本は美味しいレストランに星印を与え、格付けをしたものですが、掲載(けいさい)店は軒(のき)並み予約が取れなくなっているようです。
レストランって、店の雰囲気(ふんいき)が自分に合うかとか、料理の味が自分の舌に合うかどうか、そういったことが大切ではないのかなあと(苦笑)
このように、さまざまな「騒」ぎ?に振り回された1年だったような気がします。
来年はもう少し落ち着いた、良い年であってほしいものですね。
(皆実教室M)
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