【問】
国際宇宙ステーションからの実験試料が、初めて日本の補給機、カプセルを使用して地球に帰還しました。
その際に使用された補給機の名前は何でしょうか?
【答】
こうのとり
今回使用されたのは、こうのとりの7号機でした。
こうのとりは試料を積んで、国際宇宙ステーションから離脱。
その後、高度300キロメートルからカプセルを地球へ放出し、無事に大気圏への再突入、パラシュートによる減速を経て、約45分かけて太平洋に着水しました。
絶妙なタイミングでカプセルを放出したこうのとりの技術もさることながら、今回皆さんにお伝えしたいのは試料を載せたカプセルについてです。
真空構造のステンレス容器は、約2000℃の高温にさらされても、長時間内部を4℃に保つことができるそうです。
さらに宇宙からの帰還時にかかるすさまじい衝撃にも問題なく耐えたそうです。
日本の宇宙技術の進歩を感じるニュースですが、驚くべきはそのカプセルの作成元です。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の依頼で今回のカプセルを作ったのは、魔法瓶で有名な「タイガー魔法瓶」だそうです。
こういった、多分野にわたるスペシャリストが協力することで、技術の進歩はまだまだ見込めるのではないでしょうか。
(五日市教室T)