【問】
史上初の発掘調査が行われることになった、日本最大の前方後円墳の名前は何ですか。
【答】
大仙(大山)古墳
学校の教科書に必ずといってよいほどのっている大仙古墳は、大阪府堺市にあります。このたび、この古墳を発掘調査することになりました。宮内庁(皇室関係の事務などを行う行政組織)は、歴代天皇の陵墓とされる古墳への立ち入りを、これまでは厳しく制限してきました。
大仙古墳は「仁徳天皇陵」ともいわれ、2019年の世界文化遺産への登録をめざしている「百舌鳥(もず)・古市古墳群」の一つです。
縦486m、横305mと世界最大級の墓です。(当然、人工衛星からも大きく写ります。)世界遺産登録を目指して、公開を求める声も高まっています。
江戸時代の元禄年間(1688?1704)に、朝廷が「仁徳天皇陵」と認めたとのことですが、築造された時期を考えると仁徳天皇の墓ではない可能性があるのではないかと、考古学者の間でも意見が分かれています。
以前は学校の教科書も「仁徳天皇陵」とされていましたが、現在では「大仙古墳」との表記が多くなっています。
今回は古墳保存のための基礎調査が中心で、中央の墳丘を発掘するわけではないのですが、未知の何かが発見されるのではないかと期待する考古学ファンも多そうです。
(五日市教室A)